
よく視聴させていただいている番組がある。
今日のテーマは「老害」。
かなり攻撃的なテーマである。
相当数の人を敵に回しそうな言葉だ。
番組の中でインタビューを受けていた女性が、
「自分は老害かもしれない」
と話していた。
その女性、57歳。
えっ?
私と同じ年齢ではないか。
その瞬間、急に怖くなった。
もしかして私も、
すでに“老いて害を及ぼしている存在”なのだろうか。
「老害」とは何なのか。
そこから急に、自分の行動まで気になり始めた。
これって老害かな?
あれもそうなのかな?
番組の中では、
・新しい機械の使い方が分からず手こずる
・職場で、使ったものを元に戻さない人に小言を言う
そんな例が紹介されていた。
でも、それって若い人でもある話ではないか?
そもそも、使ったものを元に戻さない人が悪い。
そう思ってしまう。
さて、うちの夫。
先日、姪っ子夫婦に向かって、
「ふたりめはまだなのかい?頑張んなきゃね」
なんて言った。
しかし実は、その姪っ子夫婦。
つい最近、二人目を流産したばかりだった。
もちろん夫は知らなかった。
悪気もなかった。
でも、“悪気がない”では済まされない言葉というものはある。
親戚のおじさん、おばさんが久しぶりに会うたび、
「結婚はまだなの?」
結婚すると、
「子どもはまだなの?」
そんな会話をよくしている。
あれはもう、
立派な“余計なお世話”だと思う。
相手がどれだけ傷ついているか、
想像できていない。
でも考えてみると、うちの夫は若い頃からそんなタイプだった。
余計なことを言う。
空気を読まない。
絶妙なタイミングで人の心をえぐる。
「それ、わざと言ってる?」
と思うくらいピンポイントで攻めてくる。
もちろん本人に悪気はない。
だからこそ、質が悪い。
こちらが指摘すると、その時はちゃんと謝る。
しかし数分後にはケロッとして、
また同じことを繰り返す。
そう考えると、「老害」という言葉は、
本当に“年齢”の問題なのだろうか。
老いていても若くても、
人は人を傷つける。
悪気なく、
無神経に、
相手の事情を想像せずに。
私自身も、
これからもっと気をつけなければいけないのかもしれない。
57歳。
「老害」という言葉が、
なんだか他人事ではなくなってきた。
自分もこれからどんどん年を取っていく。
だからこそ、
“悪気がない”で済ませる人間にはなりたくない。
そんなことを考えながら、
今日もまた、
「老害」という言葉に少しモヤモヤしている。

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